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執筆者の写真難波 孝宏

ああ!勘違い。Instagram活用を考える。(SNSマーケティング戦略その3)

更新日:2022年5月10日

ひつこくInstagramのマーケティング活用に関して書きますね。

前回予告した通り、今回は「ユーザーから評価してもらえる投稿」について書くつもりですが、本題に入る前にちょっと寄り道。

前回、Instagramをマーケティング活用するために先ずはスタトライン(有効)フォロワー数5,000人からスタート、と書いたのですがある方から「スタートは機能追加を考えれば10,000人じゃ無いのですか?」って質問されたのでその事について書いてみますね。

確かに以前はストーリーズのリンクやIGTVの時間制限に関して、「一定のフォロワー数を超えないと出来ない」っていう都市伝説(?)的なものはあったのですが、Instagramの性格上(ポリシー的に)そういった明らかな差別化はあり得なく、機能追加のテスト運営上の通過点はあるかもしれませんが昨日は規模に関係なく平等に提供されています。むしろ、アカウント種類による機能の多様化の方が重要で、ビジネスアカウントとクリエイターアカウント、一般アカウントでは明確に使える機能が違います。そう言ったことは日々進化し続けるinstagramの事ですから限定的に書けませんので公式のFAQやBlogを参考にされた方が良いと思います。

ついでに、個人的感想で言わせて頂けるならば、Instagramというサービスは、マネタイズの性格上よりビジネス的に進化しておりビジネスに関連する機能の充実は目を見張るものがあります。会社名を変更してまで注力するメタバースの世界もそう遠くないと思います。そして、そう遠くない(1〜2年程度)将来Instagramの世界観と融合するのでしょう。そうなった時、全く別の(仮想リアル)社会が出来上がって来るわけですから、SNSマーケティングを計画的且つ積極的に進められフォロワー(ファン)数を増やしてきた企業と、弾き出された企業とではその差歴然ですね。

で、私が5,000人スタートと書いた理由は、積極的にSNSをやっておられる方なら体感されておられると思いますが5,000人までなら不正運用(無制限無断フォローや業者委託やフォロワー購入)をしなくとも努力だけでなんとかなるからです。有名タレントや超人気企業でない限り勝手にフォロワーが増えるなんてこともないですしね。(笑)


さて、ではここから今日の本題です。

「ユーザーから評価してもらえる投稿」ってどんなの?

って言っても、実は明確な答えができるはずもありません。なぜなら評価される方々はそれぞれの感性をお持ちなわけですから、古いマスマーケティングのようにGRPだとかTRPだとかその感性を数値化することは不可能です。よって、数値やパターンに頼る旧来型マーケティングではなく「感性」が重要になってきます。

「ん?それって新しい?」って疑問をお持ちの方々は多いと思います、「ターゲット分析だ」「ペルソナ設定だ」「アクセス解析だ」・・・・って言ってきた私が過去を全否定している訳です。まさにぐるっと一周回って昭和のマーケティングに逆戻りです。インフルエンサーだバズだってカッコよくマーケティング用語で語ったところでまさに昭和の感性・口コミマーケティングなのです。何度も重ねて書きます。SNSマーケティングの基本は「共感」と「エシカル」なのです。その事だけを頭に置いて投稿コンテンツを精査してみてください。商品をきれいに撮影してロゴや説明テキストを重ねた写真や動画に貴方は共感しますか?タイムラインレイアウトで分割された投稿を大きなイメージに仕立て上げたものを見て貴方は共感しますか?丁寧(長文)なキャプションを読んで貴方は共感しますか?基本はとても簡単なのです。同じような感性を持たれた運用者の貴方が見て「これ面白い!」「これは素敵きだ!」って共感する画像や動画がユーザーの共感を呼ぶ訳です。

大それた文句でSDGsやサステナブルだ社会貢献だ!って叫ぶより、さりげない思いや行動のシーンがエシカル消費に繋がるのです。だって、貴方が素敵だって思う人や企業ってそう言った姿が素敵なんじゃないですか?

思いのままに書いていますので、まとまりのない文章で申し訳ありません。ただ、皆さんに理解していただきたいのは、ハウツー本的運用ではユーザーの共感は得られるはずもなく、表面上のフォロワーやいいね獲得が関の山だという事です。先ずは質の良い投稿をするには「会社としての本音ではなく、自分の本音が必要」と言うことを理解していただきたいのです。こう書くと、経営者の皆さんに叱られそうですが、会社としての本音を直接ユーザー様にぶつける前に、SNS運用担当者が「会社の本音を十分理解して自分の本音とする」事ができるかどうかなのです。そして担当者は自分が理解した自社製品(サービス)の凄いぞ!や自社の素敵だ!を自分なりの感性で表現して行くのです。逆に考えれば、そういた担当者が運用しない限り、業務の一環です運用ならやらない方が良いでしょう。業務の一環運用はユーザーの感性に何一つ良い影響を与えないどころかネガティブに捉えられ、その部分がバズるリスクもあります。

WEBマーケティングって技術でも知識でもなく、本当の意味での自社製品や会社に対しての愛情やユーザーに対してのリスペクトが必要な時代になってきまして。何度も言いますがテクニックに頼る業務の一環運用は手痛い結果を招くおそれがありますのでご注意を。


とごちゃごちゃ書きましたが、そう言った中でも誰にでも共通する「共感イメージ」はあるはずです。せめてそのイメージを高めて行きましょう。

先ずは「いいね」数が多い投稿を色々見てみましょう。その内容に共通する部分はなんでしょう?感性によると思いますので、あくまでも参考意見として私の感じる点を書いてみます。

1.笑顔の人物

2.作業や趣味に打ち込む姿

3.綺麗な景色

4.人や動物とのコミュニケーションイメージ

5.綺麗・可愛い(所謂バエ)

って感じでしょうか。

5は、専門家(自称インスタグラマーや自称インフルエンサー)にお任せするとして、それ以外ならなんとかなりますね。商品やサービスが登場するとしても上記の条件がテーマや背景にないと私の場合は見向きすらしません。もちろん、最初に書いた通りあくまでも私個人のイメージですので、それぞれが自分が考える共感する投稿のイメージを箇条書きしてみて、その条件をクリアしながら投稿を続け、ユーザーの反応を感じてゆくのが一番手っ取り早い成功への道だと確信します。ただし、条件は最低1日1〜2投稿です。ユーザー反応を週一の投稿で判断している状況では時間がかかって仕方ありません。(笑)


さて、本当は一番にこれを書かなければならなかったのですが、あえてここで書きます。

そのほうがイメージがし易いと思いますので。

実は、投稿する前に暫定でも構わないので決めておきたいのは「テーマ」です。SNS運用の目的を明確にしていれば自ずとテーマは明確になってくると思いますが、できれば2〜3のテーマを明確にしてそのテーマに沿ってカテゴライズし、投稿日をスケジューリングすれば悩む手間は少し省けます。またハイライト運用やストーリーズ運用、また、動画のシリーズ分けに至るまで明確化されフォロワーになって頂いた皆さんにとってもとてもみ易いアカウントプロフィールページになると思います。と言うことは、他のサイトやSNSからもそれぞれの投稿だけでなくプロフィールページへの誘導がし易く、会社や製品の直感的理解にも繋がって行くはずです。この辺りは理屈ではなく感覚ですね。

そして、そのテーマをユーザーの皆さんが理解して頂くためやタッチポイント(リーチ機会)を増やすためにも重要なのがタグワードです。(これを結論としたかったがための逆順でした)

初回に書いたように「ググる」から「タグる」の時代変革において何よりも重要なのはこのタグワードの選定、創造、拡散です。特にInstagramにおいてはタグ検索時だけではなく、タグフォローされている皆さんのタイムラインへの露出という意味でもめちゃくちゃ重要です。よく聞くネガティブ都市伝説に「投稿数が10万を上回るようなビッグワードをタグ付けしても埋もれてしまうだけ」と言うのがありますが、埋もれるのは貴方が何もしないから。努力すれば必ず効果は出ます。逆にそれ以下のワードをタグ付けたとしても、単なる社内告知や自己満足でしかありまん。検索結果に出てくる一覧はパーソナライズされているとは言え、「トップ」一覧でスクロールしない場所に表示されるように頑張りましょう。そのコツは次回・・・・(また引っ張るか!)


整理します。

経験上の(感覚値)話でしかありませんが、

A.タグは10個前後がベスト

B.ビッグワード5個、独自ワード(創造ワード)5個程度が理想

C.タグワードのポリシーを明確に理解し、全てのSNS共通とする D.SNSタグワードとオウンドメディアで使用するテキストの整合性を意識する E.独自のタグワードには独自のポリシーを注入し以降でマーケティングワードとしての活用を進める。

って言う感じかな?


さて、次回は今回の積み残しも含めてメインテーマは「③ライブコマースへのチャレンジ精神」です。


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