前回の続きです。
今回からはSNSマーケテイングの入り口、Instagramアカウントの運用方法を考えてゆきます。まずは、前回書いた成功への七項目の具体的なお話をして行きましょう。
今日は、「①アカウントのファン(フォロワー)の獲得」のお話。
SNS運用においてフォロワーの獲得が必須であるのは当然なのですが、ではどうやってフォロワーを増やして行けば良いのでしょう?勿論その内容、目的によってどれ程のファン数(フォロワー)が必要なのかは異なりますが、先ずは最低有効フォロワー数5,000人が「スタートライン」と考えれば良いと思います。
<担当者の条件>
内容や目的によって異なると言ったのは、とてもニッチな商材のマーケティングを考える場合と一般商材の違いはあります。特定の分野に対して興味のあユーザー獲得が目的なのか、一般的コンシューマに広く知らしめたいのかという意味です。どちらにも共通して言えるのは、マーケティングの対象となるコンシューマもSNSを運用する担当者も同じ年代の同じ感性を持たれた方、つまりZジェネレーションと言われる若いスタッフで個人的にもSNSに熱中されている方が望ましいですね。
基本、SNSマーケティングとは「優位点の訴求」ではなく「共感の獲得」です。語り尽くされてはいますが、SNSマーケティングのキーワードは「共感」と「エシカル」です。この二点がスッと腹落ちしない(昭和的表現でごめんなさい)世代の方々が担当すべきではないと考えます。また、多くの失敗を拝見していると「商品やサービスの訴求」が中心の投稿を連発されている例をよくみます。前回にも書きましたが、Zジェネレーションの方々へのインタビューでは、こういった訴求系の投稿はほぼパスされます。画像に重ねられたテキストも、キャプションもタグも殆ど無視(きつい表現ですね)されています。この事を理解できるSNSマスターでなければ負荷をかけててSNS運用するメリットは無いどころか、逆にネガティブな結果を呼びかねません。
<投稿イメージ>(詳細は別項で書きます)
前記したように、SNSは共感を表現するメディアです。特にInstagramでは、個人の趣味や興味に特化された共感を生みます。如何に企業の公式アカウントであったとしても、若い方々に共感を得られるのは、その製品やサービス内容ではなく、SNS担当者そのものへの共感であったり、担当者の趣味嗜好に対しての共感であったりします。前回、外部インフルエンサーを利用するのではなく、担当者そのものがインフルエンサーになるべきだと述べたのはこう言った意味合いがあります。
また、企業として共感を得られるのは、その商品の優位性や品質ではなく、「その商品の倫理的背景」や「ユニークな発想」と言うエシカル消費に繋がる部分です。この事をストレートに発信できるのは、コンシューマと同じレベルで感動し感動を表現できる運用者、つまりZゼネレーションの方々しか出来ない事なのです。
<運用施策>
当たり前のことを重ねて書きますが、「SNSとは共感のメディア」です。その共感とは一方的な共感要求ではなく相互共感という当たり前の共感の事です。簡単に言えば「自身の投稿に共感して欲しければ、先ずは自身が他者の投稿に共感しなさい。」と言うことですね。その運用行動を具体的に記述すると、
①自身(自社)の運用するアカウントに通じるタグワード(5〜10ワード程度)を探し、そのタグワードを記した投稿の中で素直に共感できる投稿に評価(いいね)を示す。できれば一日200〜300投稿は見つけたいですね、それ以上の場合スパムと見なされる場合がありますから上限は設けましょう。
②自身(自社)の投稿にも必ず同じタグワードを記し投稿のカテゴリー化を明確にする。(カテゴリーについては別項で詳しく述べます。)タグワードと投稿カテゴリーの明確化はSNSマーケティング戦略成否の50%を占めると言っても過言ではありません。
③共感ユーザーからフォローされた場合スパムや宣伝に偏ったアカウントでない場合、つまりユーザーとなり得る可能性を持ったアカウントの場合必ずフォローバックする。
※ご自身がそんなことしなくてもフォローされる立場で超大企業や超有名人だと思われる場合はそんな必要はありませんが、その場合先ずはこのBlogを読む必要もないですね。(笑)
注意点
フォローバック欲しさに無言フォローを重ねフォロワー数よりフォロー数の方が圧倒的に多い方や企業アカウントを時々目にしますが、その場合スパムと思われたり、下品な企業と思われる可能性が高くなり数字と結果が乖離してしまいますのでご注意を。担当者が素直に「とても良い!」と思われたアカウントはフォローすべきですが、その場合は必ずメッセージをしましょう。そして、自己紹介(この場合企業より個人が優先します)と、なぜ貴方の投稿に共感したかという素直な書きましょう。手間をかけることが後々本物の外部インフルエンサーを産む結果となる事もあります。
さて、次回は「ユーザーから評価してもらえる投稿(共感数の獲得)」について書いて行きます。少しだけお時間くださいね。
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