G-DGZKN8QKJ6
top of page
執筆者の写真難波 孝宏

パーパス(purpose)を考える。

更新日:2022年12月1日

最近・・・って言うか、ここ2年以内ぐらいかな?企業のパーパス(purpose)についての話題が結構多くなりました。

そもそも「purpose」を直訳すると「目的」もしくは「目標」となります。企業パーパスって企業の目的?そんなの当たり前ちゃうの?って事になりますよね。

ただ、「企業パーパス」を正しいニュアンスで日本語訳するとパーパスを「志」などと訳し、「企業パーパス」=「企業の存在意義」となります。

「企業パーパス」があるなら「個人パーパス」があるのか?って考えるとこちらは「個人の存在意義」と言うより「個人的な目標」って訳したほが腑に落ちますね。


整理してみると、個人個人が目標(哲学的な意味で)を持って生きる中、その個人が最もその目標を実現出来る環境とは、個人のパーパスと企業のパーパスがシンクロする部分を見出すことができるか?できないならどうすればいいか?って考えろ!って事ですとね。


ただ、どちらにも共通するのは、仏教的概念(私個人はカトリック信者ですが・・笑)で言うところの利他の心(志)だと思います。そもそもそれまでのアメリカでは、利他主義に基づいた経営なんぞおももよらなかったのでしょうが、エシカル的指向の強い所謂ミレリアル世代とか、Z世代とかの影響で、この商品のもつ意義、このサービスを展開する意義・・・など、しっかり説明できない企業の価値が急降下してきました。

すわっ!大変!ってことで、真剣に我々の存在意義を考え、新世代コンシューマに我々の価値を再認識してもらわなくっちゃ!って感じで「パーパス経営」そして、そのパーパスに基づくマーケティングという事が強烈に認識され出したのです。

で、日本は?と言えば、元々の日本的経営では「企業の存在意義」「個人の企業内における存在意義」が改めて考える必要もないほど認知されていましたが、やれ経営の効率化だとか、株主重視の経営だとか、アメリカの真似事に明け暮れるうちにそのことをすっかり忘れていて、今更ながらアメリカから逆輸入?って感じです。(あくまでも個人的見解です)


ただ、インターネット環境の進歩によりいつどこでも簡単にあらゆる情報を入手でき、更に旧世代からは想像もできないほど情報整理に長けたZ世代の登場、エシカル指向の強いミレニアル世代の時代になり、「企業パーパス」を説明できない、理解されない企業に生き残りチャンスは無くなって来た気がします。

簡単に言うと、マーケティングだ!カスタマーサクセスだ!と大騒ぎする以前に、「パーパス」を理解される努力、共感を得る努力が企業活動としてマストだと言うことです。

何故なら、WEB上においてマーケティングもブランディングもカスタマーサクセスも垣根なんぞ全く無く、あるのはコンシューマの企業に対する「理解と共感」だけだからです。

私たちが馬鹿みたいに「SNS」「SNSマーケティング」だと、呪文の如く繰り返すのはその事がベースにあるからです。


御社のSNSアカウントって、しっかり企業のパーパス訴求ができていますか?ユーザーの理解と共感は得られていますか?

まさか、頑張って宣伝投稿を続けているなんて事ないですよね?(意地悪じじい)



Komentáře


bottom of page